2014年3月28日金曜日

本当に必要な成長とは

先日、恩師が新しい著書を出版されたので、1冊頂く事ができました。 内容は非常に難しく、見たことのない数式ばかりで、僕にはとても理解できないなぁと、反省した次第です。 ただ、今後の日本の財政問題については多くの議論をさせていただきました。 日本は来月から消費税があがります。これが今後どう影響してくるか否か。 第三の矢である成長戦略は発動するのか。 第一の矢「金融緩和」は株価が上昇し、円安を誘導した事で一部の企業は恩恵を受けています。しかし、我々市民にとってはあまり実感できないのが現状だと思います。 紙幣を刷れば確かに株価は上がります。しかし、我々の生活コストを含めた負担は更に増していきます。 第二の矢「財政出動」は公共事業を中心に既存の1000兆円の借金はさて置いて更に借金をし、バラまいたに過ぎません。本来ならば「財政再建」が一番のプライオリティしかるべきです。 そこに来て消費税が上がる事に群がり、復活させた「ゾンビ予算」。 先生も僕も同感した事はまず必要な事はプライマリーバランスシートを基にした減税と支出削減です。お金を刷って借金を更に膨らませれば後世の借金がただ増えるだけです。 「君達の時代は大変だよ、財政破綻も含めて、何が起きるか分からない」 僕もそう思います。 しっかりと考えなければいけないのが本当に僕たち世代です。 「生活保障が良くなるから消費税があがっても仕方がない。」 「よく分からないけど、しょうがないじゃん。」 膨張しつづける国家債務、止まらない人口減少、社会やアイデンティティの崩壊、東アジアとの不調和、国際的な孤立。 その中でも日本がまず考えなければならない事は「人口政策」だと思います。 政治家の皆さんは国や地方に限らず真剣に議論するべきです。人口政策が日本で強く議論化されていない事を世界の国際世論は非常に不思議に思っています。 「なんとかなる」日本人は精神論に働きかけようとしますが、なんともなりません。 今、必要な事は革新的な思考と日本の今を一人一人が客観視し、自分がその主役だと認識する事だと思います。そして、日本の美しい文化、伝統を守り、次の世代へ繋げる。 10年後の子供や家族を心配する事はもちろんですが、10年後の日本はどう機能しているか、そこを身近な所から議論していかなくてはいけないと先生の話を聞いて更に強く感じました。