2014年1月24日金曜日

ビジョンとコンセプト

ケーブルテレビの長野市の本音、新春バトルトークをたまたま拝見しました。 無茶さんは冗談も織り交ぜながら、伝えたい事は熱く伝えてましたね。 主婦の方の切実な意見も参考になりました。 市長はとてもひょうきんですが、最後にしっかり意見をまとめてもらいたかった。 若い人は冷静にならずに、しがらみがないからこそ、ガツンと気持ちと本音をぶつけて欲しい。 「長野市」が世界の地方都市と一番相違している点はだた一つだと思います。 ビジョンとコンセプト、そして成長材料がない事。 ビジョンとコンセプトがない都市は小手先の技術やイベントなど応用したところで実質的な都市成果は望めません。 だからこそ、目の前のパワーに頼ろうとします。 行政の縦割り組織の改善も大事ですが、トップは職員を含めて皆が展望を開けるような指針を明確に示す事です。 イタリアのボローニャ、デンマークのコペンハーゲンなど文化都市のケーススタディはたくさんあります。僕も行った事はないですが、行かなくても、現在の情報化社会では学ぼうと思えば学べる。わざわざ視察になんか行く必要がないありがたい時代です。 2015年を前に「長野市」が前に出れるのか、生命線だと僕は思います。 一市民として期待しています。

2014年1月9日木曜日

明けましておめでとうございます。

皆様、新年明けましておめでとうございます。 本年も皆様にとって良い一年になりますように。 去年は私にとって節目となる一年でありました。 また、たくさんの仲間、皆様に支えていただいた年でもありました。 2014年、世界では中東の不安定さ、ユーロ危機の再来、アメリカ経済の行方、日本では消費税増税、待望の三本目の矢、周辺国との険悪な関係など。 来年はおそらく世界、日本にとって「激動」の入り口になる年かと思われます。 そして、この長野市においても新しい時代に対応できるかどうか真価が問われる年です。 去年の選挙戦において僕のスローガンは「国に頼らない、自助と共創のまち~老後の世界的ビジネスモデルを長野で作ろう」でした。 これから、日本は世界が経験した事のない未曾有の高齢化社会の先頭に立っていきます。 超少子高齢化、それに伴う税収減、そして増税と負担のラッシュ、社会保障の破綻。 今まで当たり前だった事が当たり前じゃなくなる時代かもしれません。 またグローバル化の波は止めようがありません。TPPも含めて、いずれ日本人は外国人と対等な立場で勝負、競争しなくてはいけない時代がやってきます。 特に地方都市は今までのように国には頼れません。自立した都市間競争の時代に入ります。 現在の長野市も積極的に他の都市との連携を模索していますが、そもそも都市間連携とは交流という名の利益共有です。 利益を見出せない都市とは連携する事すらデメリットとなります。 長野市は現在の都市レベルで連携を模索するよりも、特に文化的な魅力を高め、他都市にない普遍的な価値を見出し、利益性となる材料を基に国内、国際都市と連携していくべきです。 その為にも国内市場、国際市場に先駆けて、この自然豊かな地の利を生かし、老後の世界的なビジネスモデルを作り上げる事が重要です。 目先のイベントやフェアでは都市の魅力は高まりません。 長野五輪と同じです。 かつて日本は「富国強兵」をスローガンに国を創り上げてきました。 今、必要な事は「自国強民」です。民が強くなり、国を本当の意味で自立させなければならない。 フランスの思想家「ジャック・アタリ」の著書「21世紀の歴史」では金融危機を発端にこの世紀は5つの波に襲われると提言しています。 波を作るのも人間であれば、変える事ができるのは人間、強い意識を持った「民」です。 「皆、心のどこかではこれからの社会に対して絶対に「不安」がある。 でも、その「不安」を解消するにはどうしたらいいのか分からない。」 とある方に先日、伺った言葉です。 「安定」は誰もが望みます。 しかし、これからは「安定」という二文字は「創造」に変えるべきです。 保身になるのは大事ですが、それは「安定」とは違います。 国家、社会が不安定で、自分の「安定」は保持できるのか。 意識を持って「行動」し、次の世代を「創造」そして今を「変革」していく。 その力が来年は試される1年になるかと思います。 僕も頑張ります! 今年1年宜しくお願いします。