2016年12月31日土曜日

2016

2016年も今日で最後となりました。難しい事は多々ありますが、今年も多くの出逢い、そして別れ。振り返ると本当にたくさんの事がありました。来年もまた宜しくお願いします。 2016年の大きなニュースは僕の中では11月8日、ドナルド・トランプ氏が民主党のヒラリー・クリントンを下して当選。振り返るとオバマ大統領が当選したのは2008年10月、当時、訴えたのは二つメイン政策「イラクからの撤退」そしてリーマンショックを受けて「ウォール街」を強く規制する、でした。しかし、実際には格差は更に拡大。世界はアメリカの一極支配から更にグローバル化。今年、6月にはイギリスが国民投票によってEUを離脱。更にヨーロッパは来年、イタリア、フランス多くの選挙が控えています。今後は「ポピュリズム」が濃厚に反映される社会において個々に対してのあらゆる「アイデンティティ」を更に明確にしていく事は必然と感じます。アメリカはかつての南北戦争のように新ポピュリズムにもとれる新しい民主的資本主義な時代に突入し、双方に亀裂が深まると思います。更には国境を超えたモダンウォーという、新しいテロとも向き合わないといけない状況です。 またドナルド・トランプ氏はTPPからの離脱を既に表明しています、ただ、米国は既にAPEC、EASに入っており、僕は離脱したからといって焦る必要は何もないと思います。逆に日本はRCEP、日EU経済連携の主導権をお互いに認め合い、競争できる良い機会ではないかと思います。 こと、日本においては特に何も変わりません。来年も社会保障費の負担は増え、財政赤字による財政破綻の可能性は更に増えます。アメリカはリーマンショック後、2014年秋に量的緩和を終了させ、15年末に政策金利を引き上げました。日本経済の求められているのはアメリカを真似する金融経済主義ではなく、そして、金融過剰政策でもなく、実体経済重視の政策が必要だと思います。 日本未来の産業創出を促し、プロダクトイノベーション、そしてインバウンドを通したツーリズムを日本各地で産み出す事が今後は大事だと思っています。日本は「高い教育水準」「技術力の高さ」「所得水準の高さ」からも付加価値を見出す環境としては世界で唯一です。その誇りをもって2017年、そして未来に踏み出していけたらと思っています。 2017、日本は自らの戦略と国益をより明確に定義し、「自立」の思想と覚悟をもってこの転換点に挑戦してゆく国家の形が次の日本に繋がるのではないと思います。 話すと長くなりますので、 「自立する個人」「自立する地域」「自立する国家」 来年もこのスピリッツでやります。 皆様、よいお年を!