2014年12月28日日曜日

2014

2014年はベルリンの壁崩壊を機に米ソ冷戦の幕引きからちょうど25年、日本も平成に入り25年の節目の年でした。 また来年2015年は戦後70年を迎えます。社会科学では100年を一つのタイムサークルして考える中で70年以降は大きな転換期を迎える事になります。 日本が歴史と時代に答えを見い出せない限り、残り30年間は財政的な漬けと衰退の一途が予想されます。 来年は更にこれからの日本はどうなるか本気で考えないといけない時期に局面していくでしょう。 2014年は激動の入口、そして来年2015年は激動の年になるかと思います。 所得倍増計画を打ち出した1960年以降、日本は高度成長を通してアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国にまで昇り上がりました。 その後、1989年の米ソ冷戦の集結を機に国際情勢は大きく変化し、政治においてはこと民主化、経済においては市場経済化、グローバル化にシフト、日本はバブル崩壊へと繋がりました。高度経済成長という大型船に乗れた頃は政治の役割はただの利益誘導と税収の分配でした。その後は経済成長というエンジンを失い続け、ただ首相がコロコロと変わる失われた時間の積み重ねでした。 失われた20年を通しても日本はいつかあの頃みたいにという甘さが政治にも露呈してる気がします。 今月の解散総選挙もしかり、日本は何のビジョンもないその場しのぎの4年に一度の勝つ為だけの選挙をただ積み重ねて来ました。 時代にシフトできず、高度成長期と同じ一部組織の利益誘導型、分配型政治を推進してきた結果、巨額の財政赤字そして未曾有の超少子高齢化問題を積み重ねました。 2014年も国内総生産が2四半期連続のマイナス成長となり、未だ低迷のトンネルから日本は抜ける事ができないでいます。 2%のインフレ率を目指すのであればどこかで異次元的緩和も歯止めが必要です。 2015年はFRBの実質利率引き下げと共に日本は国債購入をやめる事ができるか否か。 国債購入をやめるという行為自体が、財政危機や金融危機の引き金なるかもしれません。 日本は資源もない、人もいない、潜在的な成長も見込めません、また頼みの綱の個人貯蓄も高齢化と共に今後は切り崩しに入ります。 今後、経済的なフロンティアがない日本において特に解決しないといけない問題は大きく「貧富の格差」「高齢者と若者」「都市と地方」に分類されるかと思います。 特に「財政再建」と「超少子高齢化」への抜本的な解決方法がない限り、来年、日本は大きく財政問題に対して厳しい局面を迎える事になるかと予想されます。 2014年も多くの大先輩、先輩、友人、同志の皆さんに支えられた一年でした。 どんなに厳しい状況や未来でも僕たち有志は来年も長いビジョンを持って声を出し続けます。 若者に未来を、お年寄りに生きがいを。 そして良いお年を。